尿路結石(腎臓、尿管、膀胱、尿道など)の症状や治療法を扱う専門HP
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薬と手術による治療

保存療法と侵襲療法の2種類の治療法


尿路結石の治療法は、結石の種類や場所大きさによって異なります。結石の大きさが小さく、形、位置からみて尿とともに結石が出そうな状態であれば、保存療法と呼ばれる自然に石を尿道からだす方法が選択されます。それが不可能なようであれば、侵襲療法(しんしゅうりょうほう)が行われます。侵襲療法には、内視鏡を使って石を砕く手術や体の外からの衝撃波で石を粉砕するESWLという手法があります。

以下に、治療法をさらに詳しくご紹介します。これから治療を受ける方は参考にしてみて下さい。

保存療法

ここでは、自然に石を尿道から出す方法をみていきます。

治療には数ヶ月かかります。

治療方法 内容
自然排石 薬水分を多量にとって尿量を2リットル以上に保ち、尿管を拡張する薬、結石を溶かす薬などを使って、結石の下降を促します。利尿剤が補助的な役割として使われることもあります。この治療法は、結石が9ミリ程度で、目立つ狭窄がなく、感染症みられない場合に用いられます。自然に石が流れるのを待つので、「自然排石促進法」とも呼ばれます。
薬物療法 鎮痙剤痛みの程度によって、痛みをコントロールする鎮痙剤(ちんけいざい)などを使って排石を待ちます。痛みがひどく精神状態が悪いときは抗不安薬が使われる場合もあります。
また、薬で溶かす方法はないかと思われる方もいると思いますが、残念ながら最も多く発生するカルシウムを含んだ結石には溶かす薬はありません。ただ、頻度は低いですが、カルシウムを含んでいない結石では、薬剤によって結石を溶かすことができるものがあります。その結石は、尿酸結石やシスチン結石、リン酸マグネシウムアンモニウム結石です。結石の種類がこれらの場合は、完全ではありませんが、薬で何とかなる可能性もあるので、医師と相談してみてください。

侵襲療法

ここでは、保存療法が不可能な場合、結石が大きくなって自然排石ができないときの治療法をご紹介します。現在では開腹手術はほとんど行われません。負担が少ない治療法ばかりです。

治療方法 内容
ESWL(体外衝撃波結石粉砕術) 腎臓結石な尿路上部にできた2cm以内の結石によく行われる方法です。
特殊な装置で発生させた衝撃波を、体の外から結石にむけて集中してあてることで結石を砕きます。 細かくなった石は尿とともに体外に排出します。腎臓や周辺の内臓、骨には影響がなく、結石だけが砕かれる理想的な治療法です。簡単で体への負担は少ないですが、再発のおそれが残ります。
治療では、麻酔不要で、使用する機種や結石の位置にあわせて、仰向けやうつ伏せで治療します。治療時間は30分~60分程度で、その間に1000~3000発程度の衝撃波を当てます。うまく結石が砕かれると、石が砂のようになり、体の外へ流れ出ます。尿とともに術後は水分をよくとり、身体をよく動かすことが大切です。
軽度ですが、まれに血尿、腰痛を伴う血腫(自然に治るもの)、腎臓周囲臓器の損傷、自律神経過反射(血圧上昇など)、発熱などを伴うことがあります。
また、砕いた結石のかけらが尿管に詰まってしまったときは、そのままにしておくと尿が排泄されなくなり、腎臓機能低下や感染症を引き起こすおそれがあります。そのような場合は、内視鏡を使う、あるいはステントと呼ばれる細い管を尿管に挿入、留置して尿路を確保し、自然排石を待ちます。下記で紹介するTULが行われることもあります。
PNL(経皮的腎砕石術) 内視鏡上部の腎臓や尿管などにできた結石で、硬く大きいものに用いられます。
背中の皮膚から腎臓まで小さな穴を開けて、内視鏡を入れ、石を見ながら超音波やレーザーで結石を砕いたり、摘出したりします。
ESWLと併用して行われます。
TUL(経尿道的尿管粉石術) レーザーESWLで砕けない硬いものや、尿管粘膜に強く癒着している尿管、膀胱、尿道などの結石がある場合に行われます。
下半身あるいは全身麻酔のもと、尿道から内視鏡を入れ、石を見ながら電気衝撃波、超音波、レーザー、圧搾空気(あっさくくうき)などで砕き、尿とともに排出させます。
ESWLと併用して行われることもあります。
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