主な原因
尿の成分バランスが崩れる
尿には血液中のいらなくなった物質が溶け込んでいます。本来、その成分はバランスがたもたれているのですが、そのバランスが崩れてしまうと、結石が発生します。尿中の成分のバランスが崩れると、ミネラルなどの特定の成分が溶けにくくなって結晶となってしまうのです。
さらに、そこにたんぱく質などの有機物がくっついて、大きく固まっていくことにより、結石が形成されます。この結石が尿路を詰まらせ、激痛や血尿という症状を引き起こすことになります。
原因は食生活に
なぜ尿中の成分バランスが崩れてしまうのかというと、食生活が偏っているためです。結石患者とそうでない方の食生活を比べてみると、明らかに結石患者のほうが動物性たんぱく質のとりすぎが認められるといわれています。
本来ならシュウ酸とカルシウムは腸で結合して排泄されますが、動物性たんぱく質をとりすぎると、肉類に多く含まれる脂肪酸がカルシウムと結合してしまい、結合できず余ったシュウ酸が尿へ流れます。また、カルシウムが不足していてもシュウ酸が腸内で余って尿にでることになります。このようなときに、尿のなかで結石の原因となるカルシウムやシュウ酸の割合が多くなると同時に、尿中に溶けている成分の結晶化や成長を抑える成分を減らしてしまいます。そのため、動物性たんぱく質の過剰摂取は結石ができやすい環境をつくってしまうことになります。
更年期障害も結石の原因に
女性の場合、更年期を過ぎると結石ができやすくなるといわれています。尿路結石は男性に多い病気ですが、更年期を過ぎた女性は男性とほぼ同じ発生率になるようです。
更年期を過ぎた女性は、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなります。女性ホルモンが低下すると、血液中に大量のカルシウムが溶け出します。そのカルシウムが結石の原因をつくりだすことになります。
また、女性ホルモン自体に結石ができるのを抑えるはたらきがあるため、減少すると結石ができやすくなるようです。
このような理由により、更年期を過ぎた女性には結石ができやすくなるのです。
特定の病気が結石の形成につながる
代謝やホルモンの異常を起こす病気にかかっていると、結石を形成しやすくとなるといわれています。代表的なものには、以下のようなものがあります。
| 病気 | 内容 |
| 副甲状腺機能亢進症 | 副甲状腺ホルモンが分泌し、腎、腸管、骨に作用することで血清カルシウムが上昇します。尿細管でリンの細吸収を阻害、カルシウムの再吸収は亢進しいますが、カルシウム濾過量の増加から結果的に尿中のカルシウムとリンの排泄量が増加します。 |
| 腎尿細管性アシドーシス | 遠位尿細管における水素イオンの排泄障害によるアルカリ化、カルシウム排泄量の増大により、リン酸カルシウム結石を形成しやすくなります。 |
| クッシング症候群 | グルココルチコイドの過剰分泌により、骨では骨吸収が促進し、腸管ではカルシウムの吸収が低下して二次性副甲状腺機能亢進状態を呈し、腎臓では尿細管におけるカルシウム、リン酸の再吸収低下による尿中の排泄量を増加させまうす。 |
| 高尿酸血症 | 尿酸結石は、尿中の尿酸量が多く、酸性になっていると生じやすくなります。そのため、高尿酸血症の人にはできやすくなります。 |
尿路の異常
尿路の異常により、結石ができやすくなります。主な原因は次のとおりです。
| 病気 | 内容 |
| 尿路感染 | 尿路感染があると、菌によって産出された尿素分解酵素によって尿中の尿素が分解され、アンモニアを生成し、尿をアルカリ化します。その結果、アルカリ尿で難溶性のリン酸塩が現れ、結石ができやすくなります。 |
| 尿路閉塞 | 尿の流れが停滞しやすい状態になると、結石をつくりだす成分がでやすくなり、結石形成が促進されます。 |




主な原因








